脳と心のエトセトラ

vol.82 成功&失敗の心理学

update:2008.3.14

ある社会心理学者は、成功や失敗を招く原因には、おもに「能力」「努力」「課題の難易度」「運」の4つがあるとしています。
この4つの要素は、“内的要因”“外的要因”“安定的要因”“不安定要因”の4項目で分類することができます。

たとえば「能力」は、本人がすでに身につけている実力といえるので、“内的要因”であり、そのときどきによって変化するということの少ない“安定的要因”です。一方「努力」は、本人が実力にプラスしようと行った勉強や作業であるため“外的要因”であり、そのときどきによって内容が変化しやすい“不安定要因”だといえるのです。

物事の成功や失敗の原因は、4つの要素のどれかにあてはまるといえるのですが、どれにあてはまるのかを決めるのは当事者の考え方ひとつだったりします。クライアントへの提案が採用されたときに、「徹夜続きで努力した甲斐があった(=外的・不安定要因)」と、それまでの労力を自己評価する人もいれば、「クライアントが難しい要求をしなかったからだ(=外的・安定的要因)」と考える人もいるでしょうし、「たまたまでしょう(=外的・不安定要因)」と思う人もいるかもしれません。これはその人の性格によるところです。

だとするなら、成功の原因は“内的要因”かつ“安定的要因”でとらえ、失敗の原因は“外的要因”かつ“不安定要因”でとらえるよう、意識してみてはいかがでしょうか。つまり、クライアントへの提案が採用されたなら、それはあなたの「能力」が素晴らしかったから。不採用だったのは「運」が悪かったから。そう考えるのです。これを習慣にすれば、自己評価を不用意におとしめることもなく、自信にもつながっていくものです。少なくとも、成功は「運」、失敗は「能力不足」などと考えてしまわないようにしましょうね。

成功と失敗の原因がどこにあるか、それはあなた自身の考え方次第なのです。ポジティブに考えない手はありませんね。

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