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「私はこんなにあの人を必要としているのに、あの人はなぜあまり会ってくれないの?」
「遠距離恋愛でも僕は彼女を信頼しているのに、彼女は不安がって仕方がない」
恋人同士でも夫婦間でも、こうした“愛情の温度差”を感じることがあるものですよね。
なぜ男女の愛には、温度差が生まれるのでしょう。
このナゾを説くヒントとなるのが、「愛の3要素」という理論です。
「愛の3要素」とは、人間の愛情には「親密性」「情熱」「結びつき」という3つの要素あり、この3要素の占める割合によって愛情の形が変わってくる、という理論です。
たとえば「親密性」という要素は、親しさの度合いを指すもので、精神的な距離の近さともいえるのですが、これは一般的に時間の経過につれて徐々に高まっていくものだとされています。
「情熱」は相手に対する興奮度のことで、ここには性的欲求度も含まれます。「情熱」の要素が強ければ強いほど、相手に夢中になっている“虜”の状態。恋愛の初期にグッと盛り上がる傾向があります。
「結びつき」とは、いかに強くつながり合っているかを表す要素。恋愛の初期はあまり強くないとされていますが、一定の時間を経過すると一気に強まってくるといわれています。
この3要素のバランスを時間で追っていくと、愛情に温度差が生まれる理由がよく理解できるようになります。
恋愛が始まった最初のころは、愛情の3要素のうち「情熱」が圧倒的に強く、「親密性」や「結びつき」はきわめて弱い状態であることがほとんど。この状態だと、とにかく相手を求め合おうとするわけです。しかしある程度の年月が経つと、「情熱」は一気に弱まり、入れ替わるように「結びつき」が高まっていきます。こうなると、“求め合う”という愛の形から、“価値観が似ている”“大切だと考えているものが一緒”といったお互いの共通項を見出し、そこに“心のつながり”を感じるようになるのです。さらに年月が経つと、その「結びつき」を追い越すように「親密性」が強くなっていきます。こうなるとお互いに対して、肉親にも似たような存在感を感じるように。
しかし、「親密性」「情熱」「結びつき」のどれかひとつに固執してしまうと、愛情に対する飢餓感を感じてしまい、温度差が生まれてしまうのです。たとえば、恋愛の初期のうちから精神的なつながりを求めたり、年月を経てもなお相手に「情熱」を求めたり・・・。
愛情とは、時間とともに形を変えていくもの。2人の歴史に応じたふさわしい形があるものだと、心得ておきたいですね。