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クリスマスはもう目前。大切な人へのプレゼントはもう決めましたか?いやいや、プレゼントは“もらう”専門だ・・・という人も、なかにはいるかもしれませんね。
ところでそもそも、人はなぜ“プレゼント”という習慣を持っているのでしょう?
他人に贈り物を贈るという行為には、背景に「互恵性(リシプロシティ)」と呼ばれる心理があるといわれています。互恵性とは、恩を受けた相手には恩を返さなければならないという心理が働くこと。人には本来、親切にしてもらった相手には親切でお返しをしたいという気持ちが備わっているのです。
わが国には古来より、お中元やお歳暮といった“プレゼント”の習慣が根づいています。お中元やお歳暮といえば、日ごろお世話になっている方々への感謝を表すものとされていますが、ただ純粋にそれだけの意味で贈るものでしょうか。よくよく考えてみれば、「あの人にはこのくらいのものを贈らないと喜んでもらえない」といったように、贈る相手の“価値”にあわせて、お中元やお歳暮の予算が上下することがあるものです。それは贈り物が単なる感謝のメッセージではなく、「これからもどうかよろしく便宜をお計らいください」という、ある種の“見返り”を期待していることを暗に示していると思いませんか?
一方、そうした贈り物を受け取ったほうは、嬉しさを感じるのと同時に「借りを作っちゃたなあ」という一種の心理的負担を受け取ることになります。人は、他人に借りを作るとそれを返して公平な立場を取り戻したがる心理傾向があるもの。その結果、贈り主が期待する“見返り”を与えずにはいられなくなるのです。
つまり“プレゼント”とは、相手に心理的負担を与えることで、意図する利益を得る行為、ということに。最終的に自分自身が得をした気分になれるからこそ、世界のどの国にも“プレゼント”という習慣が存在しているわけなのです。
クリスマスはもらうのが専門、という人は、くれぐれも注意してください。もしかしたら、プレゼントを贈ること以上に重要な何かを、相手に与えなければならないハメになるかもしれません。昔からいわれる通り、タダより高いものはない、ということですね。