| 脳と心のエトセトラ | |
| 生活習慣の改善で脳力UP!30日かんたんトレーニング | |
| この習慣があなたを成功者へ変える! | |
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あるラジオ番組で、ナビゲーターがゲストに“香りのおもてなし”をするコーナーがありました。アロマテラピストの資格を持つナビゲーターが、ゲストの活動内容や作品、過去のインタビュー内容などに目を通し、そこからイメージを膨らませてアロマオイルをチョイスしてスタジオにその香りをたくのだそうです。母性的なイメージが湧いた人には母親を感じさせる懐かしくて甘い香り、神秘的な雰囲気を感じる人にはどこか毒を感じるようなエキゾチックな香り・・・というふうに。
つまりこのナビゲーターは、言語情報から視覚情報をイメージし、そこから嗅覚情報を導き出すという五感を錯綜させた作業を行っているわけです。
こうした五感の錯綜が、日常的に、強烈な形で表れてくる人たちがいます。音から味を感じたり、形から匂いを感じたり・・・。こうした人々の特殊な知覚現象は「共感覚」と呼ばれており、一説には25000人に1人の割合でこの能力を持つ人がいるといわれています。
「共感覚」が起こる理由にはまだまだ謎が多いようですが、有力な説としては「脳の可塑性」が考えられています。「脳の可塑性」とは、簡単にいえば、脳細胞は与えられた環境に適応してどんどん発達する性質がある、ということ。「共感覚」を感じる人たちは、この「脳の可塑性」によって脳細胞が特殊な回路を形成しているのではないかと考えられているのです。
「脳の可塑性」自体は、すべての人間の脳細胞に対して備わっている性質。なので「共感覚」もまた、すべての人々が経験する可能性があるということになります。事実、厳密な「共感覚」ではないにせよ、音楽から色を感じるといったような「共感覚」に似た感覚を覚えたことがある人は少なくないことでしょう。
そこで、「共感覚」的な感性を意識的にトレーニングしてみませんか。
たとえば仕事で名刺交換をしたら、相手の印象を色に表して名刺にその色を塗っておく。毎日1食だけでもいいので、食事の味や香りから何か風景を想像して、手帳などにメモしておく。毎朝、目覚めたときの気分を形に表して描いてみる・・・など。「共感覚」的な感性を日常生活に取り入れていくうちに、ささやかな出来事に対しても豊かな感情が湧くようになったり、何でもないことから多くのインスピレーションを受け取れるようになったりと、発想力や創造力をつかさどる脳が研ぎ澄まされていくことでしょう。