脳と心のエトセトラ

vol.6 恋に飢えた脳はチョコレートを欲している?!

update:2006.9.14

数年前、“恋愛中毒”の治療に取り組むニューヨークの精神分析医から、とあるレポートが報告されました。それは、患者である彼らの脳内には「PEA (フェニルエチルアミン)」と呼ばれる化学物質が大量に存在しているというもの。PEAとは“脳内モルヒネ”ともいわれる物質・エンドルフィンと同類のもので、血液中に放出されるとヤル気が湧く、幸福感や陶酔感がもたらされるという特徴があります。恋に夢中になっている人間はその脳内に PEAが多く分泌されているため、うっとりとした恍惚感を感じることに。つまりPEAは、“恋の脳内麻薬”だといえるのです。

PEAは恋する気持ちを生み出すだけでなく、精神を安定させるためにも重要な働きを持つ脳内物質だといわれています。脳内に十分なPEA量が存在しないと、うつ症状を引き起こす場合もあるのだそう。恋多き人ほど脳内のPEA 量が十分に保たれ、うつ症状から縁遠くなるのかもしれませんね。

しかし人間は、いつも誰かに恋しているとは限りません。ステキな人との出会いに恵まれなかったり、恋人に飽きて恋心がなえてしまったりといったことだってあるはずです。そんなときの恋愛脳サプリメントとしておすすめなのが、チョコレート。

チョコレートには1グラムあたり0.4〜0.6マイクログラムのPEAが含まれています。これは、適量を食べれば、恋したときの気分に似た恍惚感を十分感じることができる量。そのため人は、脳内のPEA量が少なくなると、本能的にチョコレートを食べたくなってしまうことが多いともいわれているのです。

何だか無性にチョコレートが食べたくなる…そんなときはきっと脳が、恋する気分を味わいたい、不安定な気分を落ち着かせたい、と願っているとき。ほろ苦い甘味に陶いしれながら、脳をポジティブな恋愛モードに切り替えてみてはいかがですか?

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