脳と心のエトセトラ

vol.56 照明コーディネートは脳への作用を考えて行おう!?

update:2007.8.30

私たちの日常空間に光を照らす照明。照明と一口にいってもその種類はさまざまなのですが、私たちがインテリアでよく使用するものとしては「蛍光灯」と「白熱灯」のふたつが代表的。じつは蛍光灯と白熱灯、それぞれの照明から放たれる光は、脳に対して異なる作用をおよぼしていることをご存じだったでしょうか。

脳内には「体内時計」という機能があることは何度かお話したと思います。「体内時計」とは太陽のサイクルに合わせて、昼間は心身を活動モードに、夜は休息モードに切り替える機能。外界の光を視覚でキャッチすることによって、脳に情報が伝達され、それに応じて「体内時計」が機能するしくみになっています。

しかしこの「体内時計」、太陽の光だけでなく、人工の光である照明によってもコントロールされてしまうのだとか。しかも照明の光源が蛍光灯なのか白熱灯なのかによって、「体内時計」の反応が変わってくるのだといいます。

蛍光灯にはいくつかの種類があり、光の質もざまざまですが、概して青白い光を発する特徴があります。この蛍光灯の発する青白い光は、昼間の太陽から放たれる光と性質が似ているのだそう。そのため蛍光灯の青白い光に照らされていると、昼間のように心身が興奮状態になるため、仕事や勉強などの効率はアップ。しかし、睡眠前などにこの光を浴びてしまうと、「体内時計」が昼間と勘違いしてしまうため、なかなか寝られないといった不眠傾向に陥りやすくなるのです。

一方の白熱灯は、夕方の太陽から放たれる陽光に似た、赤みを帯びた光を持つ光源。この白熱灯の光を浴びていると、気分がほっとして、体もリラックスした状態になれるのです。ただし、朝の起床直後などに白熱灯の光を浴びていると、なかなか体にスイッチが入らず、1日のスタートを気持ちよく切ることができないといったことも。照明は目的や時間帯によって使い分けるのが賢い、というワケなのです。

ちなみに、蛍光灯の光を浴びていると時間の流れを速く感じ、白熱灯の光を浴びていると時間の流れを遅く感じるというデータもあります。時間を有効に使いたいときは蛍光灯をつけ、のんびりと時間を過ごしたいときは白熱灯をつける。そんな活用法もあるようですね。

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