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暑さが本格的になり、なかなか眠れない夜も増えてきました。睡眠といえば「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」があるのは皆さんご存知だろうと思います。睡眠中にまぶたがピクピク動く時期がレム睡眠といい、まぶたが動いていない時期をノンレム睡眠というのですが、眠りにつくと最初にノンレム睡眠に入り、約90分後にレム睡眠に入るというサイクルを一晩に4〜5回くり返しているといわれています。
睡眠直後に訪れるノンレム睡眠時は、脳が眠っている状態だと位置づけられています。一方のレム睡眠時は、体が眠り、脳は比較的活動的な状態にあるとされているのです。そしてこのレム睡眠時に起こる現象こそが“夢を見る” ことなのです。
夢を見るときの脳内のメカニズムは、レム睡眠時に脳内に発生する「PGO波」が大脳の視覚野を刺激することによって、視覚的イメージが湧き起こるものだという説が有力視されています。しかし、そもそもなぜ人は夢を見るのでしょう。19世紀に活躍した、フロイトやユングの頃より研究され続けているこの問題は、いまだに決定的な説は存在していないのですが、もっとも有力視されているのは、本能的な願望を解放しているという説です。夢を見ることによって理性と本能の狭間に生まれる葛藤を解消し、現実社会に適応しやすい心理状態を保つ役割があるのだとされています。
このことは別の説によると、本能的衝動のリハーサル行為だともされています。人間の脳は石器時代からほとんど変わりがないため、私たちの本能とは狩猟採取という太古の生活に沿ったものだといいます。そのため、弱肉強食の世界で生き残り、子孫を残していくために、夢で闘争や性的行為のリハーサルを行うように脳に仕組まれているのではないかという考え方です。いずれにしても夢を見るということは、本能的衝動を上手にコントロールし、ストレスをためることなく、健全な社会生活を送るために欠かせないものだとされています。
夢を見るためには、質のいい睡眠を得ることが大切です。睡眠前はアロマなどで心身をリラックスさせ、部屋の明かりを間接照明などに替えて薄暗くし、眠りにつきやすい良質の睡眠環境を整えてみましょう。暑さで寝苦しいときは、敷布団の上にござなどを敷いて寝ると、ひんやりとして眠りやすくなります。深い眠りのなかで夢を見て、ストレスをためないように心がけてみてください。