脳と心のエトセトラ

vol.5 なぜストレスは美しさの大敵なのか?

update:2006.9. 7

昨今のアンチエイジングブームは、かなりの根強さを見せています。
なかでも女性の間で人気を博しているもののひとつに、「大豆イソフラボン」と呼ばれる栄養素があります。大豆イソフラボンとは、女性ホルモンに似た作用を持つ成分。女性ホルモンのバランス調整や女性ホルモン量を補う意味で、幅広い世代の女性から支持されています。

女性ホルモンが担うおもな役割は、体を妊娠や出産に適した状態に保つことですが、それ以外にも美しさを保つうえで重要な役割を果たしています。

たとえば肌や髪の水分量を保つ、コラーゲンの生成に関与して肌のハリを維持する、骨を丈夫に保つ、精神を明るい状態に保つ、など。女性ホルモンの分泌は30代半ばから徐々に減少しはじめ、更年期を迎える40代半ばから激減してしまいます。そしてこの下降線に応じて、肌や髪のハリとツヤが失われたり、骨がもろくなったり、精神が不安定になったりといった老化現象が表れてくることに。そこに、大豆イソフラボンのような女性ホルモン擬似成分を補給すると、アンチエイジングとなるわけです。

こうした加齢による女性ホルモン量の減少は、いわば自然な現象。しかし現代女性の場合、過剰なストレスによって女性ホルモンの減少が加速化、若年化している傾向があるというのです。というのも、私たちの心や体はストレスを受けると、「脳下垂体」と呼ばれる場所がストレスに対抗するためのホルモン「コルチゾール」を分泌するよう指令を出すのですが、コルチゾールが大量に分泌されると、女性ホルモンの分泌が減ってしまうのです。

そもそもストレス反応とは、生命の危機などに遭遇したときの緊急反応。
胃腸の活動や肌の新陳代謝など、危機を回避するために直接的に必要ではない体内機能は当面停止させ、その分のエネルギーを危機回避のための興奮エネルギーに回すという意味があるのです。しかし現代人の場合、ストレス反応が一時的なものではなく、長期的に持続している傾向に。そのためストレスに対抗するためのホルモンばかりが優先的に分泌され、女性ホルモンの分泌が後回しになってしまうのです。この結果、女性ホルモンがたっぷり分泌されているはずの20代のうちから女性ホルモン量が激減し、肌や髪が活力を失ってしまうことに。

アンチエイジングのためのエステやサプリメントも大切ですが、若さと美しさを保つためには、老化の元凶となっているストレスの軽減が何よりも重要というわけなのです。

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