脳と心のエトセトラ

vol.47 過去のつらい記憶をポジティブな情報へと変換しよう!

update:2007.6.28

私たちの脳内には、過去の体験にもとづくさまざまな記憶が保存されています。もちろんそれらはいい記憶ばかりではなく、いやな記憶も存在するもの。むしろ、いやな記憶ほど鮮明に脳裏に焼きついてしまうことが多いでしょう。そこで今回は、以前もご紹介した「NLP(神経言語プログラミング)」を用いた方法で、ネガティブな記憶をポジティブなものに変換する方法をご紹介したいと思います。

人は経験した情報を脳で記憶する際に、五感から得られる感覚情報と結びつけて脳にインプットしています。この感覚情報には視覚と聴覚、体感覚(嗅覚や触覚など)があるのですが、視覚であれば白黒よりカラー、聴覚であれば低音質より高音質、体感覚であれば無臭よりも香りがある状態といったように、感覚情報が詳細であればあるほど、記憶はいきいきとした印象的なものになっていくのです。

ではここで、過去の記憶のなかで「とても楽しかった」と覚えているものを思い出してみてください。できるだけカラーで、遠近感をつけて、静止画ではなく映像的に思い出してみましょう。その記憶に登場してくる人の声や話す内容、その人とあなたとの距離、さらには周囲の情景まで、できるだけに詳細に感覚情報を引き出します。

つぎに、過去のつらかった記憶を思い出してみましょう。このとき思い出すのはあくまで日常レベルでのつらい記憶にとどめ、肉親や友人の死といった特別に悲しい記憶を思い出すことは避けます。このつらかった記憶の回想に関しても、視覚、聴覚、体感覚などの感覚情報を詳細によみがえらせてみてください。そして、楽しかった記憶を思い出したときと比べて、感覚情報がどのように違うのかを確認してみます。

そうしたらもう一度、過去のつらかった記憶を思い出します。ただしこのときの感覚情報は、すべて楽しかった記憶のものに置き換えて。寒い雪の日なら晴れた夏の日に、周りが騒音でうるさいなら波の音や小川のせせらぎに、顔色が悪いなら明るく健康的な笑顔に変えていきましょう。こうした感覚情報の変換作業によって、つらいと思っていた過去の記憶に対する不快感が次第に薄れていきます。

いやな出来事が起こったとき、不快な記憶をどうしても忘れられないときなどは、この感覚情報の変換作業を実践してみてください。つねにポジティブな心理状態を保つために、大いに役立つことでしょう。

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