脳と心のエトセトラ

vol.43 自分の時間感覚を知ることが時間管理の第一歩

update:2007.6.14

前々回、前回と、時計の指し示す“物理的な時間”に対し、年齢や代謝、精神状態などによって感じ方が変わる“心理的な時間”について触れてきました。代謝の高い子どもよりも、代謝の低い大人のほうが“心理的な時間”が遅く進むため、実際の時間がどんどん進むように感じられてしまうことなどをお話ししてきましたが、おかれた状況によっても時間の感じ方は変わってきます。

この時間の感じ方を上手に生かしているのがディズニーランド。ディズニーランドでアトラクションにたとえば、病院などの待合室などで待たされている時間は、とてつもなく長く感じてしまうことがあります。じつは時間の感じ方というものは、おかれている空間の広さにも関係しているというのです。

広い場所であればあるほど、時間はゆっくりと流れているように感じやすく、狭い場所であるほど時間は速く流れるように感じるのだとか。先ほどの病院の例でいくと、近所の診療所での待ち時間よりも、大学病院などの広い待合室で待たされる時間のほうが、同じ時間であっても長く感じてしまうというわけです。

乗るためには、1時間前後待たされることもざらではありませんが、意外とあっという間に順番が回ってくるような気がします。これは、狭い場所を通りながら待たされているせい。しかもぐねぐねと蛇行するように並ばされることで、その先に何があるのかわからないという閉塞的な状況におかれるため、時間の流れをますます速く感じさせてくれるのです。会社に来客があったときは、広いロビーや会議室で待たせるのではなく、細い廊下や、パーテーションで仕切られた小さなブースなどで待っていただくほうがほうがいいかもしれませんね。

このように、時間の感じ方というのは人それぞれ、そのときどきで違うわけなのですが、それでも私たちは時計の指し示す“物理的な時間”に合わせて生きていかなければなりません。なので、時間管理の達人になるためにもぜひとも取り入れていただきたのが、毎日の時間感覚チェック。朝起きたらストップウォッチを持って、時計を見ずに感覚だけで1分間を測ってみましょう。1分経ったと思って押した時間が50秒だったとしたら、“心理的な時間”が速く流れているということ。すなわち代謝が高く、よりたくさんの仕事をこなせる日だといえるのです。反対に、測った時間が1分10秒だったとしたら、“物理的な時間”よりも”心理的な時間”のほうが10秒遅れているということ。代謝も落ちていて、思ったほど効率が上がらない日かもしれません。このように毎日の時間感覚を把握しておけば、その日の仕事効率を確認することができ、スケジュール管理がしやすくなるのです。

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