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日常のあらゆる行動は、時間によって計られ、動かされています。古来、人々は時間を太陽の動きによって把握していましたが、やがて紀元前3000年ごろ、それを計測するために日時計が誕生。以後、時を経て14世紀頃に機械式の時計が生み出され、私たちは時計によって時間を知る習慣を持つようになりました。しかし機械式になったとはいえ、時計の指し示すものは日時計同様、太陽の動き、つまり地球の自転が生み出している“物理的な時間”に変わりはありません。
そんな“物理的な時間”とは別に、私たちには“心理的な時間”が存在しています。たとえば、よく「30歳を過ぎたら転げ落ちるように時間が速く進む」といわれますが、これは“物理的な時間”が“心理的な時間”よりも速く進むために起こる現象なのです。
では、“心理的な時間”とは何を指しているものなのでしょうか。
私たちの脳内には「体内時計」と呼ばれる機能が存在していることは、何度かご紹介しました。太陽が昇ると体を活動モードにし、太陽が沈むと体を休息モードに切り替える役割を持っている「体内時計」ですが、この「体内時計」は体の代謝を高めたり弱めたりする機能も担っています。じつは“心理的な時間”とは、この代謝の状態によって左右されているのだそうです。
「体内時計」が正常で代謝が活発な状態だと、“心理的な時間”は速くなるといいます。すると、“心理的な時間”は2時間ぐらい経った感じなのに、実際の時間である“物理的な時間”は1時間しか経っていなかった・・・ということになり、結果、時間の流れがゆっくりとしているように感じられるわけです。
反対に、「体内時計」が乱れていて代謝が低下している状態だと、“心理的な時間”は遅くなり、“物理的な時間”を速く感じてしまいます。事実、昼夜逆転の生活で疲れが取れないような状態だと、時の流れが速く感じられるのではないでしょうか? また、年をとると時の流れが速まるように感じるのは、「体内時計」の状態に関係なく代謝が低下してしまうため、“心理的な時間”がスローダウンしているせい・・・ともいえるのです。
充実した時間を送りたいと願うなら、“心理的な時間”を遅らせないライフスタイルを築くことです。そのためには「体内時計」を乱す不規則な生活は避け、代謝を高めるよう健康に気を配ることが大切だといえるでしょう。