脳と心のエトセトラ

vol.37 誉め上手のヒケツ・2 相手の「代表システム」に合わせて誉める

update:2007.4.19

以前、脳に情報が記憶される際は視覚や聴覚といった感覚情報が関連づけられることを紹介しました。そして、視覚、聴覚、体感覚という3つの感覚情報のうち、その人が主として記憶に関連づけているものを「代表システム」と呼ぶことも紹介しました。今回のテーマは、その「代表システム」に合わせた誉め言葉の選び方です。

「代表システム」には、物事をビジュアル中心に捉えて「見る」「眺める」「鮮やか」といった表現を多用する“視覚”タイプ、物事を音声や文字情報中心に捉えて「聞こえる」「考える」「理解する」などの表現を好む、 “聴覚”タイプ、物事を味覚や嗅覚、触覚中心に捉えて「感じる」「臭う」「つかむ」といった表現をよく使う“体感覚”タイプがあります。

コミュニケーションをとりたい、親密になりたいという相手がいたら、まずはその人の発言パターンを観察して、上記の3つのうちのどの「代表システム」に当たるか、見当をつけていきましょう。

もし相手が“視覚”タイプであるなら、目に関連した誉め言葉が効果的。「目からウロコが落ちた」「目が覚めるようなナイスアイデア」といったフレーズを使うと、“視覚”タイプの気持ちを、グッとつかむことができるのです。同様に、“聴覚”タイプの場合は「評判になっている」「素晴らしいともっぱらの噂」などのような、音声に関連した誉め言葉を。そして“体感覚”タイプなら、「味がある」「嗅覚が鋭い」「いいところを突いている」などの、味覚、嗅覚、触覚に関する誉め言葉がおすすめです。

ちなみに相手の意見を否定しなければならない場合は、「代表システム」とは違うフレーズを使用するのがコツ。なぜなら「代表システム」に合わせた否定表現は、相手の心にストレートに伝わりすぎてしまうため、角が立ってしまいやすいのです。“視覚”タイプの意見を否定するときに「ピントがずれている(視覚表現)」などといってしまえば、カチンと怒らせてしまうというもの。「ブーイングものだ(聴覚表現)」「何だかしっくり来ない(体感覚表現)」といったフレーズを使えば、オブラートに包んだ形で否定の意思を伝えることができるのです。

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