脳と心のエトセトラ

vol.35 初対面の相手に「また会いたい」と思わせる声の演出法

update:2007.4.12

ある心理学者のリサーチによると、初対面の相手がどういう人間なのかを、判断する材料となるのは、外見が55%で一番多く、次いで声が38%もの割合を占めているのだとか。外見が第一印象を左右することは想像に難くありませんが、声も重要な要素だというのは意外ではないでしょうか。

ちなみに話している内容で判断される割合はたったの7%なのだそう。どんなに素晴らしい話をしても、その声を脳が不快だと判断したら、話している内容に対して否定的な感情を抱いてしまうらしいのです。

声が与える印象には、声質や声の大小、話すテンポなどの要素が関係してきます。声質が与える印象の一般的な例としては、こもった声は鈍感な印象に、小さい声は気弱なイメージに、大きすぎる声は無神経で自分勝手、甲高い声は感情的でヒステリック、ダミ声は悪賢いイメージ、といったもの。反対に信頼を得やすい声質といわれるのは、低くて落ち着いた声なのだそうです。欧米の政治家などは、印象をよくするためにボイストレーニングをするのが当たり前だといいますから、私たちも日ごろから、お腹から発声するようトレーニングをしてみる価値がありそうです。

話すテンポもまた、相手に与える印象を大きく変えるものです。早口な人ほど自信があるように見え、周囲を反論させない統率力を印象づけますが、一方ではせっかちで神経質なイメージも伴います。反対に、ゆっくりと話す人は相手に安心感や誠実さを印象づけますが、場合によってはじれったく説得力に欠けるような印象を持たれることも。そこで、TPOに応じて話すテンポを変えてみてはいかがでしょうか。

通常の話すテンポとしては、1分間で300文字を話す速度がおすすめ。
ビジネスシーンでの通常のコミュニケーションに最適のテンポです。相手を説得したり主導権を握りたい場合は、1分間に400文字を話す速度に。パワフルな印象を与えるので、ここぞというときだけこのテンポで話すのが効果的です。反対に相手の緊張をゆるめ、リラックスした状態で話したいときは、1分間に250文字を話すスピードにスローダウン。この3つのテンポが自然と使い分けられるように、ストップウォッチで計りながら新聞記事などを読んで練習してみてください。「またあの人に会いたいな」と思わせる声を、巧みに表現できるようになることでしょう。

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