脳と心のエトセトラ

vol.33 ビジネスメールには「ピークエンドの法則」を活用しよう

update:2007.4.12

ビジネスシーンにおいて、もはや欠かせない存在となったメール。その役割は単なる情報伝達にはとどまらず、心理的なコミュニケーションツールとしても重要な位置を占めるものとなりました。メールの書き方ひとつで、ビジネスチャンスをつかむことにも逃すことにもなりかねないわけです。だからこそビジネスメールを書く際には、ちょっとした心理学を心得ておくといいでしょう。

今回ご紹介するのは、「ピークエンドの法則」を活用したメール術。
これは、あらゆる経験の快・不快の記憶は、ものごとのピーク時と終了時における快・不快のレベルによって決定するという心理学上の理論です。この理論を生かしてメールを作成すると相手の心をつかむ上で効果的なのですが、たとえば名刺交換したばかりの人にメールをするという場合、

「本日セミナーでお会いいたしました○○です。本日はお会いできて大変嬉しかったです。・・・・・職種柄、日々ご多忙のことと存じますが、本日のようなセミナーにも積極的にご参加される意欲の高さには、非常に感服いたしました。・・・・・」

と、中盤あたりで相手を喜ばせるようなピークを作ります。そして最後に「今後、お仕事でご一緒できるのを心より楽しみにしております」と、相手に心を開き、好意を持っていることを印象づけるダメ押しの一言を添えれば、メールを送られたほうもあなたの印象を好意的に感じ取り、その記憶をインプットしてくれるものなのです。ちなみに「ピークエンドの法則」は、相手に謝罪をいれるときにも効果的。メールのピーク部と終わりの部分に「本当に申し訳ありません」「心より深くお詫びいたします」といったフレーズを挿入すると、謝意がより強く相手に伝わります。

さらに応用編として、「追伸」によってラストを印象的に締めくくる手法もおすすめ。先の初対面の人に対するメールの例でいくと、

「追伸:御社のロゴマークはとても素敵ですね。ほかにはないアイデアをご提供される社風がうかがえます。いつかお仕事でご一緒できること、ますます楽しみになりました」

といった感じに。同じ内容を書く場合も、ただ本文中に挿入するのと「追伸」として書き加えるのでは、読んだあとの印象がまったく変わるものなのです。もちろん内容はポジティブなもので。“余談にはなりますが、じつはこう思っているんです”といった本音トーク調にまとめると、好感度が倍増しますよ。

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