脳と心のエトセトラ

vol.30 発言軸別・コミュニケーション術・5〜「積極型⇔受身型」軸の場合

update:2007.3. 1

5回にわたって紹介してきた、NLP(神経言語プログラミング=物事を認識するメカニズムを言語学と心理学の観点から研究した学問)にもとづく “発言軸別・コミュニケーション術”。
そのラストは、「積極型⇔受身型」発言軸についてです。

「積極型⇔受身型」発言軸とは、議論に対して積極的に参加するか、受身的に参加するか、その態度を見極めるものさしのこと。前者が“積極型発言” タイプ、後者が“受身型発言”タイプに相当します。

議論の口火を切ったり、率先して意見を述べたりする人は、“積極型発言” タイプに分類されます。問題に素早く反応し、熱心に討論して解決していく役割を果たす人なので、とにかく発言をさせてあげることが大切。ただし、議論が熱を帯びるあまりに偏った主観に走ってしまう傾向もあります。そんなときは客観的意見を挟みながら、議論の軌道修正をはかりましょう。このとき注意したいのは、決して“積極型発言”タイプの発言を否定しないこと。“積極型発言”タイプは、白熱した議論の場面で自分の意見を否定されると、すぐに反論したがるのです。そうなると事態の収拾がつかなくなるので、気をつけて。 

一方、なかなか自分の意見を述べようとしない人は“受身型発言”タイプだと考えられます。こういう人には、議論がある程度収まってきた時点で、総括的な意見を求めるのが効果的。タイミングを見計らって「あなたはこの問題、どう思った?」などといって話題を振ってあげると、意見を引き出しやすくなります。さらに、議論に弱い“受身型発言”タイプが反論に押されてしまわないよう、彼らの意見に補足したり、意見の要点をまとめて言い直してあげたりといったフォローも大切です。

「目的型⇔回避型」「内的型⇔外的型」「経過型⇔結果型」「大枠型⇔詳細型」、そして「積極型⇔受身型」という5つの発言軸について紹介してきましたが、これらの発言軸は、どれがよくてどれが悪いというものではありません。人間の発言パターンにはこれらの傾向があり、それぞれに効果的な対処法があると知っておくことに意義があるのです。もし、どうしてもうまくコミュニケーションをとれない人がいるのなら、改めてその人の発言パターンを分析してみてください。そして、5つの発言軸別・コミュニケーション術を実践してみましょう。きっと今までよりも、スムーズな意思の疎通が実現されるはずです。

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