脳と心のエトセトラ

vol.29 発言軸別・コミュニケーション術・4〜「大枠型⇔詳細型」軸の場合

update:2007.2.22

コミュニケーションをとろうする相手の発言パターンを知ることで、よりスムーズに相手を納得させる“発言軸別・コミュニケーション術”。

今回は「大枠型⇔詳細型」発言軸から見たコミュニケーションのコツについてご紹介しましょう。

「大枠型⇔詳細型」発言軸とは、コミュニケーションする相手が、物事をどのように把握するのかを発言内容で見分けるものさしです。たとえばあるプロジェクトを立ち上げようとするとき、最初にプロジェクトのコンセプトやターゲット、売上目標などについて話し合おうとする人は“大枠型発言”タイプ。反対に、具体的な実践方法や起用する人材など、ディテールから話し始める人は“詳細型発言”タイプと判断することができます。

“大枠型発言”が多い人の場合、物事を大局から把握しないと気がすまない傾向が。こういうタイプには、いきなり細かい話をもちかけてはダメなのです。先のプロジェクト立ち上げの例でいえば、「近ごろ30代男性のストレスが問題になっている。彼らを癒すための商品を企画したい」というように、背景となる事情やニーズ、ターゲットなどの概況説明からはじめることが大切です。

一方、“詳細型発言”タイプの人は、物事を大局的に把握するのが苦手。彼らの興味は、具体的に何を行うのか、どんな手順で実行するのかといったディテールに向いています。プロジェクト立ち上げの例でいうと、「30代男性のストレス解消に最適なハーブの種類を調べてほしい」というように、具体的に実行に移すことのできる話を振るのが効果的。抽象論ではなく、具象論でコミュニケーションをとることがコツなのです。

“大枠型発言”タイプと“詳細型発言”タイプの議論は、なかなか噛み合いません。あなたがその議論をまとめなければならない場合は、“大枠型発言” タイプの大局的コメントから「つまりそれは具体的に○○をするってことだよね?」と詳細を引き出して、“詳細型発言”タイプの理解を促す工夫が必要。逆に、“詳細型発言”タイプの細かい発言からは、「要するに○○○という結論だよね?」というように全体をつかむキーワードを引き出して、 “大枠型発言”タイプを納得させていきましょう。そうすれば、双方の意見がまとまりやすくなるのです。

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