脳と心のエトセトラ

vol.17 脳内物質によって作られる、性格や感情の3次元バランス

update:2006.11.30

人間は誰もがオリジナルの性格を持ちあわせています。私たちの性格を作り上げる要因としては、遺伝などからくる先天的要因と、家庭環境や友人関係などからくる後天的要因とがあるわけなのですが、このうち遺伝による性格形成の割合は50〜80%を占めているといわれています。個人の性格とは、その半分以上が両親から受け継いだDNAにのっとって生まれていることになりますね。

そもそも人間の性格とは、3つの“性格次元”が組み合わさって決まっているといわれます。
その3つとは、「外向性・内向性」「神経質性」「衝動性」。この3項目を3次元グラフの座標軸として見立てたとき、性格はひとつの点、つまり座標によって表されます。要するに性格とは、“3次元バランス”によって構成されているわけなのです。

「外向性・内向性」「神経質性」「衝動性」という3つの“性格次元”にはそれぞれ、脳内物質の働きと深い関係があるのだとか。「外向性・内向性」はドーパミン、「神経質性」はセロトニン、「衝動性」にはノルアドレナリンが関係しているそうです。ちなみにこれらの脳内物質は、感情を作るうえでも大きな役割を果たしています。目新しいことに興味を持つ好奇心の強さはドーパミンに関連し、幸福感や愛情の深さ、安心感にはセロトニンが関与、そして恐怖心や不安、緊張感などにはノルアドレナリンが関わっているのです。私たちの性格や感情は、これらの脳内物質の分泌バランスによって決まるものだといえるでしょう。

ドーパミン、セロトニン、ノルアドレナリンの分泌バランスは、ライフスタイルによって変化することがあります。睡眠リズムが不規則だったり運動不足だったりすると、この3つの脳内物質の分泌バランスが崩れてしまい、極端に欲深くなる、テンションが高くなりすぎる、いつも不安がる、といった状態に陥ることも。健康的で規則正しい生活が、健全な精神状態を生み、バランスのとれた人格を作るというその理由が、脳のしくみからも納得できるのです。

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