脳と心のエトセトラ

vol.13 注目を浴びつつある“脳内マーケティング”

update:2006.11. 2

「ニューロマーケティング」という言葉をご存知でしょうか?
これは、脳内神経の反応を分析して広告効果をリサーチする試みのこと。「fMRI」(機能的磁気共鳴画像)という、脳内の血流量の変化を画像化する装置を用いて、広告に対して脳がどれだけ効果的に反応しているかを測定する“脳内マーケティング”です。

この「ニューロマーケティング」の有名な事例として、コカコーラとペプシコーラにおける広告効果の比較実験が挙げられます。これはアメリカで行われたもので、被験者にふたつのコーラのブランド名を隠して飲ませたところ、双方で脳の反応に大きな差はなかったものの、ブランド名を出して飲ませてみるとコカコーラを飲んだときのほうが脳は大きく反応した、というもの。

この結果は、被験者の脳はコカコーラのブランド性のほうにより大きく反応することを意味しており、コカコーラの広告戦略のほうがより効果的に成果を生み出しているという結論を導くことができるものなのです。

この「ニューロマーケティング」という考え方を応用していけば、どんな広告を展開すれば脳が大きく反応し、購買につなげていくことができるのかを医学的に検証できるようになるといわれています。もちろん、サブリミナル広告が禁止されているように、マインドコントロールにつながるような広告活動への応用は倫理的な問題が生まれてしまうのですが、あくまでも市場調査の手段と考えるなら、とても興味深い分野です。本格的な実用化のためにはまだまだ研究が必要とされるようですが、未来のマーケティング手法として、「ニューロマーケティング」はアメリカのビジネス界でにわかに注目を集めているのです。

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