みなさん、こんにちは。
松橋順子です。
これまで、会話に関しての「目的」や「相手に伝えていくときのステップ」についてお伝えしてきましたが、今回は、会話をしていくうえで相手に大きな影響を与えている「ボディランゲージ」について、お話していきましょう。
私たちが相手に何か伝えようとするとき、
まず話の内容について考えますね。
また、何かうまく伝わらなかった、というようなとき、
「今度はここをこんな言葉で言おう」と、言葉や話の内容を変えて伝えようとします。
もちろん使う言葉や話の内容も大切ですが、
言葉以外の“非言語のメッセージ”が、実は相手に大きな影響を与えています。
しかも、相手の無意識の部分、「潜在意識」にその影響を与えています。
ボディランゲージも、その“非言語メッセージ”の一部です。
非言語メッセージの大きな要素としては、
・表情(目の動き、頬や口元、あごやこめかみ、肩などの筋肉の緊張具合など)
・姿勢
・声のトーン(調子)、テンポ、アクセント
・呼吸、
などがあります。
相手に真剣に話を聴いてほしいときは真剣な表情で、
また逆に、相手にリラックスしてほしいときは穏やかな表情で話をしていくことが、
相手に伝えたいことを潜在意識レベルでも伝えていくコツになります。
このことをお話すると、
たいていの方は「知ってるよ」とか「あたりまえでしょ」とおっしゃる方が多いのですが、
「それでは昨日の会話のひとつを取り上げてみて、
そのときの自分の表情はどうでしたか?」
とお尋ねすると、
「笑顔だったはず・・・」のようになったりします。
私たち自身、
自分の表情や姿勢、手の動きは、たいてい無意識で自動的です。
自分が話をしているとき、また相手の話を聞いているときの
自分の表情に意識を向けていくと、
困っているのに笑っていたり、
真剣に話を聴こうと思っているのが怒っているような表情だったりしていることに
気がついたりします。
「安心して話してごらん。」と言いながら、
眉間にしわをよせ、唇をぎゅっと結び、口角を下げ、腕組みをして、
上目遣いに、相手と視線を合わせ続けたら、
その相手は安心して話ができるでしょうか。
当然、なんだか相手が怒っているような怖い感じがして、
「もういい」ということになりがちですね。
しかし、話を聞こうとする本人は、まったくそんなつもりはないわけです。
真剣に相手と向き合おうとしているだけで、
そんな「怒っている」というような“非言語のメッセージ”を伝えていることには
気づかないでいるのです。
ときどき、
「自分は全然怒っていないのに『すぐに怒るから何も言えない』と言われるんです」
という方がいらっしゃいます。
そういう方は、ぜひ、ご自身の表情や声のトーンやテンポ、
また声の大きさに意識を向けてみてください。
必要以上に声が大きかったり、極端に前のめりの姿勢だったり、
語尾が強かったり、眉間にしわが寄っていたりすると、
「怒っている」というメッセージとして、相手に受け取られることが多いようです。
まずは、話をするとき、話を聞くときの自分の表情を一度チェックしてみましょう。
鏡の中の自分に向かって『笑顔で』『優しく』『真剣に』など、
状態をいくつか設定しながら表情をつくってみます。
また、そのときに身体の姿勢や手の動きがどうなっているかも確認してみましょう。
笑顔のつもりが、笑っていなかったり、
真剣に聞いている表情のつもりが、
固く能面のように無表情だったりしているかもしれません。
最初のうちは、すこし大きく顔の筋肉を動かしてみましょう。
自分が無意識に相手に伝えているメッセージに気がつくことができれば、
あとは意識的に非言語の表情や姿勢、声のトーンなどの部分を使って、
伝えたいメッセージに変えていくだけです。
言葉という顕在意識へのメッセージ以外にも、
非言語を使って多くのメッセージが潜在意識に届けられているのです。