3分間 ショートセミナー

第4回 3分間ショートセミナー

東京では蒸し暑い夜が続いていますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。
松橋順子です。
まだまだお天気はスッキリしませんが、会話においては少しでもスッキリとしたコミュニケーションをとりたいですね。


さて、前回は「すべてのコミュニケーションには目的がある」ということから「相手の話の目的は何かに意識を向けて聴く」ことをお話しました。
今回は「自分のコミュニケーションの目的」についてお話していきましょう。

日々の会話の中で、「自分が思っていることをもっとうまく伝えられたら」と感じたことがどんな方にも一度や二度はあるのではないでしょうか。


職場でもプライベートでも、何かを急に聞かれて答えたり、その場のなりゆきで話が進んでいったりします。そして、『あの時こういえばよかった』『もっと、ここを伝えればよかった』と会話が終わったあとに思うわけです。


また、「私は人に言うことはできるわ」という方も、自分が相手に何かを言ったときに『その目的を果たしているか』『自分の伝えたいことが相手に伝わっているか(相手に受け取られているか)』をあらためて確認してみると、自分が言いたいこと(と思っていること)をただ、相手に投げただけ、言い放しただけだったということもあるかもしれません。


日常的な会話は大抵自然発生的に(あるいは突然に)自動的に行われていきます。その自動的な会話を少しだけ意識的にして、自分の伝えたいことをしっかりと伝えていくためのちょっとしたコツがあります。


特に、言いにくいことを言うときや解決しなければいけないと感じている課題(問題)がありながら、言い出せないでいるとき、何か悶々としているときには、特に役に立ちます。


そのコツとは自分自身に次の3つの質問をしていくことです。
(答えは紙に書いていくといいでしょう)


1.何が起こっているのか。
2.その出来事について自分はどう感じているのか。
3.どんな具体的な変化を望んでいるのか。


1.何が起こっているのか

「どんな出来事があったのか」「相手が何をしてきたのか(または何をしてこなかったのか)」「相手は自分が嫌がる(または怒るような)どんなことをしたのか」について、具体的に、明確にしていきます。


特に誰かとの関係で不愉快な感情をもったことについて取り組もうとするとつい相手への不平や不満、非難、『あなたが悪い』ということでいっぱいになってしまいがちです。


批判や否定的なレッテルは脇において、相手の「どんな行動が」「何が」を具体的にしていきます。思い込みや、「~に違いない」というような決めつける解釈もはずして、物事をまずは客観的に捉えてみるということをやってみましょう。

2.その出来事について自分はどう感じているのか

ここでは「考えること」ではなく「感じていること」を特定して言葉にしていくことが重要です。言い訳や相手への決めつけ(~すべきだ)ではなく、自分の感情、感じていることを明確にしていきます。もし最初のうちに難しいと感じたら、その気持ちは“不安”“怒り”“悲しみ”の3つのうちのどれに該当するかから始めていきます。


大抵はいくつかの感情が混在していますが、自分を支配している感情は特にどのようなものなのかを大まかにまずは掴んでから、次にその感情にできるだけ近い言葉を探してみてもいいでしょう。

3.どんな具体的な変化を望んでいるのか

ここで相手への不平や不満、怒りを建設的な意見や要望、提案に変えていきます。「自分の言いたいことを言う」ことを始めるとき、大抵私たちは2の「その出来事について自分はどう感じているのか」までを明確にしたところで相手に伝えようとしてしまいがちです。


その結果「わかってほしい」とか「悲しいの」をただ相手に投げつけるだけの結果になりがちです。命令や文句、漠然とした遠まわしなヒントではなく、「明確な行動案」として相手に提示できるものを具体的にします。


あくまでも、相手が「できること」に的を絞っていきましょう。
「~するのをやめて欲しい」とか「~してくれると嬉しい」のように単刀直入なものでも十分です。

今回は「自分のコミュニケーションの目的」から「自分の言いたいことを伝える」ための最初のステップをご紹介しました。「自分のコミュニケーションの目的を果たす」「言いたいことを言う」とき、ただ言い放しでは同じ出来事、同じ状況が繰り返されるばかりです。


相手がわかりやすいように明確に、具体的に伝えていくことが、ひいては自分自身がスッキリとした気持ちよい日々を過ごしていけることにつながっていきます。まずは、3つの質問を自分に問いかけて答えてみましょう。
伝えたいことが明確になれば、あとは言うだけですね。


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