3分間 ショートセミナー

第11回 3分間ショートセミナー「はい、そうですね。」(松橋順子担当)

みなさん、こんにちは。
松橋順子です。


私たちはこれまでに多くの知識を学び、情報を得ていますが、
『「知っている」「わかっている」ことと「できる」ということは違う』
ということはみなさんもご存知ですね。


コミュニケーションにおいても、

「わかっているけどできない」ということは、多くの方が体験されていることでしょう。


コミュニケーションにおいては、突然に始まる会話の中で新しい方法を試すことを
「難しい」と感じている方もいらっしゃるかもしれません。
そんなときは、ちょっとしたコツを試してみてください。


たとえば、人の話をよく聴こうと思っていても
「人からちょっと批判的に言われたりするとすぐに感情的に反論してしまって
気まずくなってしまう」ことをどうにかしたいという場合でしたら、
何かひとつ、合言葉のようなものを決めて、まずはそれを言うことから始めます。


例えばこんな感じです。
冷静に自分の気持ちを相手に伝える方法は知っているのに、
相手「○さんって△で×だよね!」
私「そんなことないわ!×××!!!」となってしまう。


これからは、
相手「「○さんって△で×だよね!」
私「はい~・・・」


批判的な意見に対しては、まず第一声はゆっくり、語尾を下げて言ってみます。
「はい」「はあ」「そうですか」「そうですね」など、ひとつ言葉を決めて、
相手が何か言ってきたら、まずは「その言葉を言う」ということだけを決めて始めます。


プライベートな関係の人が相手でしたら、
「ぎょっぎょっ!」とか「がーん」などの「擬音語」でもかまいません。
自分にちょっとした余裕をあげるためのひとことです。


相手がふっと笑ってくれたら、緊張した空気を変えていくこともできます。
そこで少しでも間が取れれば、
これまで学んできた知識をその後繰り出していくことができやすくなるでしょう。


また、「職場などで上司に急に話しかけられるといつも緊張してしまう」
というような場合にも、「そうですね」と、ひとつ声に出して間合いを取ると
相手に向き合う余裕が生まれやすくなります。


先日私は、相手の言うことに、『まずは「はい」を言う』ということを決めて、
1週間過ごしてみました。


何か同意できないことや引き受けることが難しい依頼に関しても、
まず「はい」と言うのです。これは、私にとってかなりのチャレンジでした。


ただ、相手の意見にまずは「はい、そうですね」と言ってから反論するのと、
「はい」を言わずに反論するのとでは、
その会話におけるお互いの関係性が大きく違ってくることを実感しました。


もちろん、言葉としては
「そうか」や「なるほど」という言葉に置き換えて使うこともありましたが、
“まずは受け止める”という姿勢が、最初の「はい」に表れたように感じています。


依頼に関しても同様です。
まずは、「はい」と言って、
それから引き受けることに関しての不安や懸念事項を伝えていくと、
予想していたこととまったく違う、よりお互いにとって効果的な方法が
生まれたりもしました。


最初の「はい」を言うことによって
自分の中に一呼吸が生まれ、相手を受け止めることが楽になったように思います。


何かを学んだらすぐに使っていくことによって、
その知識を自分のものにしていくことができます。


もちろん、知ること自体が楽しい、ということもあります。
ただ、「何のための学びだったのか」ということを意識しておくことによって、
学んだ知識を使って望む成果を得やすくなります。


ただ知るだけでよかったのか、何か欲しい成果のためにこの知識を学ぼうとしたのか。
もし欲しい成果があるのなら、
そのために学んだことを使っていく、試していくことが一番の早道です。


                                     松橋 順子