2008.10. 8
■今週の素敵な言葉
『読書百遍意自ずから通ず』
~董遇(とうぐう)
食欲の秋、スポーツの秋、芸術の秋、読書の秋などと
秋は形容されていて、どうやら脳や体にとって一番
働きやすい季節なのかもしれません。
さて、今週の素敵な言葉は、読書の秋にちなんで
この言葉にしてみました。
中国の三国時代魏の国の学者、董遇という人物の言葉です。
董遇は、彼に教えを請おうとするものがいると、その教えを引き受けず、
教わるその前に、書物を百遍と繰り返し読みなさいと伝えたと言います。
なかなか厳しいお師匠さんです。
つまり、書物を繰り返し繰り返し読めば、その意味が分かるようになると
伝えたかったのでしょう。
最近は、分かりやすくサラリと読める本が増えてきて、
一冊の本も、特にビジネス書などはできるだけ短時間で理解できるように
工夫されているようです。
しかし、難解な本や難解な映画、ストーリーに出合うこともあります。
また、作者の真意が宝探しの宝のように隠されている場合もあります。
近頃は、短時間で分かる本や映画もいいけれど、
たまには、作者や主人公の気持ちを知るのに苦労するのも、
自分の世界を広げるという意味ではいいなと思うようになってきました。
私自身は、中学生になったばかりのころ、恋愛論のような本を
読んだ時に書いていることがさっぱり理解できず、意地になって
繰り返し繰り返し読んだ記憶があります。
興味はあって、また頭では分かっていても、
経験がないと実感が伴わないこともあって、
特にこの分野の本はとても不可解に思えました。
何度も何度もその一文だけを読んだわけです。
そして、程無くその文章の意味が自分なりに分かったのは、
その当時、好意を寄せていた人に気持ちを伝えようとして
いたときのことでした。
「あー!あの文章は、こういうことだったのか!」
と中学生ながらに思い、相手に気持ちを伝えることを忘れるくらい?
それを喜んだ覚えがあります。
分からなくても、分かろう分かろうと繰り返し読んでおくと、
答えが自ずとあらわれてくるという体験でした。
この秋、難解な本でも、知りたいという好奇心がわいたら
すこし根気よく読んでみるのもいいかもしれませんね。
山田英昭
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