2008.4.23
■今週の素敵な言葉
「矢祭もったいない図書館」
皆さんは、福島県矢祭町という町をご存知でしょうか。
総人口7000人弱の小さな田舎町です。
その町に2007年1月14日、「矢祭もったいない図書館」が開館しました。
「矢祭もったいない図書館」は、すべての蔵書を全国各地からの寄贈によって揃えたという前代未聞の図書館として話題になりました。
新しく図書館を建設すれば、15億から20億円かかってしまうということで、古い武道館を改修し、開館のためにかかった費用は、その改築する予算だけでまかなえたそうです。
郵送費が自己負担なのに、わざわざ送ってくる人なんてそんなにはいないだろうと怪訝な顔をする方もはじめはいたそうですが、驚くべきことに約1年で全国から約43万5000冊の寄贈図書が集まったのです。
この町がマスコミに取り上げられて最初に話題となったのは、全国ではじめて「合併をしない」と宣言したからです。
当時町長を務めていた根本良一さんは、合併によって山村が見捨てられるとの懸念を持ち、いわゆる「平成の大合併」に反対して、他の市町村に先駆けて合併を行わない事を宣言します。
その後は独自で財政の歳出削減を行っていきました。
数ある改革の中でも特徴的なものを挙げてみます。
・庁舎の清掃は、町長・助役・教育長も行う。
・役場窓口業務にフレックスタイムを導入して年中無休の役場を作り、 窓口平日は7時半~18時半まで。さらに出張役場制度の創設し、役場職員の自宅を出張役場として利用。町民は職員自宅で各種届出・納付可能に。
・地元商店会が発行するスタンプ券で、介護保険料含む各種公共料金を支払うことが可能に。
・町議会が議員報酬を月額制から日当制に変更。月額20万8000円を廃止し、議会に1回出席するごとに日当制の3万円とし、ボーナスに当たる期末手当も廃止。(この議員日当制は全国で初めて)
皆さんはどう感じるでしょうか。
削減するだけでなく、住民サービスは格段に向上しているのです。
地方自治の改革モデルとして、矢祭町には現在全国の自治体から多数の視察団が訪れているそうです。
矢祭町は、現在も町民総出で数々の改革を支えながら、地元で育んできた独自の歴史・文化・伝統を守り、21世紀に残れる町づくりを推進しつづけています。
全国各地で山間部の過疎化が進み、人口が都市部に集中する傾向がありますが、矢祭町のように地元を愛する自立した町が少しでも増えていけばいいな、と感じています。
ライフラーニングセンター 村上理奈
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